今回のテーマは、豆腐の選び方です。豆腐って、スーパーに色々あって、原材料は気になるけど、
何がどう違うのか、
どれを選んだらいいのか、
正直わからない・・・。
そう思ったことはありませんか?
今回は、保育園栄養士の私が、小さい子どもにも安全な、豆腐を選ぶときの3つのポイントを解説していきます。
豆腐を選ぶときの3つのポイント
- 国産大豆100%・遺伝子組み換え大豆を使っていない
- 消泡剤を使っていない
- 凝固剤が「天然にがり」
それぞれ順番に解説していきますね。
1)国産大豆100%
パッケージに、「国産100%」と書かれたものが良いですね。
ここでポイントなのが「100%」という部分です。
どうしてかというと、「国産」とだけ書かれていただけでは、全体の何パーセントが国産なのかわからないからです。
私は栄養士の学校に通っていたとき、授業で習ったのですが、食品表示法では、加工食品によって「含まれる原料や添加物の重量が50%未満であれば、原産地を表示しなくても良い」と定められているので、
「国産」と書かれていたといたとしても、原材料となる大豆の40%近くが外国産だった、ってこともあるんですよ。
国産って書いてあったら、安心しちゃうじゃん!って思うかもですが、しっかり「100%」と書いてあるものを選びましょう。
なぜ外国産の大豆がおすすめできないかというと、
- 大豆が収穫されてから日本へ届くまでに、防カビ剤や防腐剤をかけられている可能性がある
- 日本では禁止されている「遺伝子組み換え」大豆の可能性がある
こんな理由があります。
国産大豆100%の豆腐は、作り手もアピールしたいポイントなので、
目立つように大きく書いてあることが多いです。
ぜひ、国産大豆100%と書いてあるものを選んでください。
大豆の種類や国内の産地まで詳しく書いてある豆腐もあるので、自然食品店などに行って、お気に入りの豆腐を探してみるのも良いかもしれませんね。
2)消泡剤を使っていない
スーパーに行って、売っている豆腐のパッケージをぜひ見てみてください。豆腐の原材料欄を見ると、「消泡剤」と書いてあるものが多いんですよね。
この消泡剤とは名前の通り、「泡を消すためのもの」です。
豆腐は、大豆を煮て作ります。大豆を煮ているとき、大量の泡が出るんですよ。
この泡が、大きなザルですくってもすくっても豆乳が見えないくらい、次から次へと泡がでてきます。
この泡が残ったまま豆腐を作ると、空気に触れる面積も増えて日持ちしませんし、
食感の良い綺麗な豆腐ができません。豆腐の味も落ちてしまいます。
昔は、この泡を大きな杓子で取っていたのですが、もうほんとに大変な作業!
手間がかかる!ということで、泡を消すために、消泡剤が登場したんですね。
消泡剤の原料はなに?
消泡剤は、「油脂系消泡剤」・「グリセリン脂肪酸エステル」・「炭酸カルシウム」・「シリコン樹脂」できています。
どれも聞きなれない言葉ですが、化学的に合成されている物質です。
消泡剤は、自然界には存在しない食品添加物。
完成した豆腐には成分として残らないと言われているので、そんなに気にする必要はないかもですが、まあ、、、入っていない方を食べたいですよね。
3)凝固剤が「天然にがり」
豆腐を作るためには、豆腐の原料となる豆乳を固めるための「凝固剤」が必要です。
どの豆腐にも、凝固剤が入っています。
そしてこの凝固剤は、
- 天然にがり(海水から塩をつくるときにとりだせる)
- 科学的に作られた凝固剤(塩化マグネシウム、硫酸カルシウム、グルコノデルタラクトン(グルトン)
に分かれます。
ここでポイントなのが、ただの「にがり」ではなく、「天然にがり」であること。
逆に、天然のにがりじゃなくて、ほかの添加物で豆腐を作っているときは、「凝固剤」としか表示していないことが多いです。
天然にがりなら、
- 塩化マグネシウム含有物(にがり)
- 粗製海水塩化マグネシウム(にがり)
- 天然にがり(粗製海水塩化マグネシウム・
塩化マグネシウム含有物)
などと書かれているものが多いので、選ぶときの目安にするといいでしょう。
逆に、にがり(塩化マグネシウム)と書かれていれば、これは「天然にがり」ではないですね。
では最後に、保育園栄養士の私がおすすめの豆腐を紹介します。
おすすめの豆腐
スーパーで買えるものだと、男前豆腐、ケンちゃんなど。三之助豆腐もおすすめです。
豆腐は食卓にもよく登場しますし、値段がそこまで高いものではないです。家族の健康を守るなら、こだわって選びたいですよね。
ぜひ、参考にしてみてください。