この用語のポイント
コラーゲンとは。
◆コラーゲンは、細胞と細胞の間を埋める成分をつくって、細胞どうしをつないでいるものです。
◆コラーゲンを食べるよりは、コラーゲンの材料になるものを食べたほうがいいです。
簡単に書くよ
コラーゲンは、
コラーゲンは、細胞と細胞の間を埋める成分を作ってるものです。
詳しく書くよ
コラーゲンといえば。。
肌のハリに関係するものとして、
美容の話題によく登場しますよね。
コラーゲンは、皮膚の下にある「真皮」にたくさん含まれていて、
肌の弾力を生み出しています。
老化してくると、
コラーゲンが作られる量が減りますが、
これがシワを増やす
原因のひとつになっています。
コラーゲンを含む化粧品もありますが、
皮膚にぬることで保湿できたとしても、
コラーゲン自体が皮膚の表面から
そのまま吸収されるわけじゃないんですよ。
人の体のたんぱく質の、約3割がコラーゲン
そもそもコラーゲンは「たんぱく質」の一種です。
人の体には、10万種類ものたんぱく質がある、
とも言われてますが、
コラーゲンはその中でいちばん多いんですよ。
なんと人体のたんぱく質のうち、約3割がコラーゲンです。
コラーゲンは、細胞と細胞の間を埋める成分をつくっているものです。
コラーゲン分子は糸のような構造をしていて、それがたくさん集まって「コラーゲン繊維(線維)」を作り、
さまざまな組織を支えています。
また、コラーゲンには、細胞が増えるのを助けるはたらきもあります。
コラーゲン全体の約40%は、皮膚にあります。
意外かもしれませんが、骨や軟骨にもコラーゲンは多く含まれていて、全体の約20%にのぼります。
残りは毛幹やけん、さまざまな臓器などにあります。
骨はコラーゲンにミネラル(リン酸カルシウム)が沈着してできています。
骨を鉄筋コンクリートにたとえると、
鉄筋がコラーゲンで、コンクリートがミネラルに相当します。
丈夫な骨を作るには、カルシウムも大切ですが、たんぱく質を摂ることも大切なのです。
実際、たんぱく質をあまりとらなかった高齢者は、
骨折する人が増えてしまったそうです。
コラーゲンを食べても、からだの中でバラバラになる
コラーゲンを食べると、そのコラーゲンはそのまま肌や骨、関節などのコラーゲンになるのでしょうか?
食物からとったコラーゲンが、コラーゲンのまま吸収され、体内で再利用されることはありません。
一般に、食べたたんぱく質は、
消化酵素でバラバラにされてから小腸で吸収され、
最終的に単体のアミノ酸の形で血中に入ります。
コラーゲンを食べても、からだの中で分解されてしまうので、
コラーゲンをそのまま食べるよりは、
材料になるたんぱく質やビタミンC、
鉄をしっかりとるのがお得だと言えます。
なんか、変な健康食品とかで「コラーゲン入り!!」って書いてあるやつ、よくあるじゃないですか。
あれは、確かにコラーゲンは入ってるかもしれませんが、
それを飲んだからそこに入っているコラーゲンが全部とれるわけじゃないので、それは頭に入れておかれると、良いと思います。
一言でまとめるよ
コラーゲンを直接食べても体の中でバラバラに分解されてしまうので、
コラーゲンの材料(たんぱく質、ビタミンC、鉄)になるものを食べたほうがいいです。
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